No.321 AIWA TV-14ST1の故障について

相談内容

表題のテレビ(’95年製)が1週間前、視聴中に突然ラスタ、音声ともに切れまして調べてみたところ、高耐圧トランジスタ2SD2089が短絡破壊していることが分かりました。これはすでに製造中止でしたので、2SD2599を入手し交換しましたところ、症状が変わりませんでしたのでもう一度他の部品を調べてみたところ、ROHMの過電流保護素子ICP-N20もオープンになっておりました。そもそもこの故障の原因は、フライバックトランスの故障に起因するもなのかトランジスタの熱破壊によるものなのか判断に苦しんでおります。もしFBTの故障によって引き起こされたのであれば、修理は諦めます。ご助言頂ければ幸いです。

回答

通常これらの場合、水平出力トランジスタとフライバックの両方を交換します。どちらもやられている可能性大です。一つ一つ交換すると、交換するたびに交換した部品がだめになることがあります。また、AIWAですので、あきらめたほうがいいと思います。残念ですが…当社でも修理できるものは極力するという方針ですが、製品によって考え方が違います。参考にして下さい。

Re:

当方の質問にご回答頂き、どうも有り難うございました。やはり水平出力トランジスタのみの熱破壊は考えにくいようですね。C-E間がほぼ短絡状態でこのトランジスタのついていた基板が熱で薄黒く変色していたため熱破壊を疑ったのですが、修理の確実性を考えるとFBTの交換もした方がいいとのこと、経験に裏打ちされた確かな技術力を感じました。当方、趣味で壊れたノートパソコンを購入してきては、修理をしたりしておりますが、部品の入手性の悪さに辟易しております。今回の水平出力トランジスタもインターネットを駆使してようやく1軒個人に販売してくれるところを見つけて取り寄せたものだったのですが、テレビの部品も非常に個人では入手難ですね。ICP-N20も入手性が悪そうだったので、AIWAから(無理を言って)取り寄せる手配をしました。この手間が徒労に終わる可能性は大ですが、ご相談できて本当に良かったです。若干の家電製品修理経験はあっても、これまでテレビはどうも高圧回路が怖くて手を出したことがほとんどありませんでした。アナログ回路が苦手でもありますし。こんな時に御社のホームページを見つけて大変参考になりました。テレビ修理の危険性について何度も言及しておられますし、何故一般の電子部品店でテレビ関係の部品を取り扱っていないのかも理由が良く分かりました。これからも御社のホームページの更なる充実と発展に期待しております。今回はご助言頂き、本当にどうも有難うございました。先日は私の相談にご回答頂き、誠に有難うございました。本日AIWAより取り寄せたRohmの過電流保護素子が届きましたので、結果をご報告いたします。この部品を取り換える前にFBTのコイル抵抗、付近にあるダイオード、コンデンサの簡単なチェックを行い、ぱっと見には異常が無さそうでしたので、この素子を半田付けしテレビの電源を入れてみました。無事ラスタ、音声共に復活しました。今回はどうやら水平出力トランジスタとこの過電流保護素子のみの被害ですみましたがこのテレビの製造年からしても、もうそう長くは持たないだろうとは思います。それにしても今回は有田電気ドットコムさんのホームページは本当に参考になりました。日本のホームページにはあまり役立つ情報がないと、今まで嘆いておりました(例:日本メーカの半導体の情報が知りたくて、そのメーカのホームページに行ってみても情報が掲載されておらず、その会社の海外のホームページには資料が掲載されているケースが多い)が、今回御社のホームページを見て、日本にももっとこういうユーザーサイドに立ったホームページが出てきてくれればいいのにと切に思いました。重ね重ねご助言どうも有り難うございました。

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